
屋根のリフォームを調べると、「カバー工法」と「葺き替え」という言葉を目にします。どちらがよいかは、築年数や見た目だけでは決められません。現在の屋根材と、その下にある下地の状態を確認し、建物に合う方法を選ぶことが大切です。
カバー工法と葺き替えの基本的な違い
カバー工法は、既存の屋根材を残して重ねる方法
カバー工法は、今ある屋根の上に新しい屋根材を施工する方法です。既存屋根の撤去を減らせるため、条件が合えば、解体や廃材処理の負担を抑えられます。
一方で、屋根材を重ねる分の重量が加わります。既存屋根の種類や下地の傷みによっては適さないため、「撤去しないから手軽」と一律に考えず、施工できる条件を確認しましょう。
葺き替えは、既存の屋根材を撤去して新しくする方法
葺き替えでは、今ある屋根材を撤去し、新しい屋根材を施工します。撤去した段階で下地の状態を確認し、必要な補修を行うとともに、下葺材(防水シート)を更新できる点が特徴です。
ただし、撤去・処分などの作業が加わります。費用や工期に加え、解体時の音やほこり、工事中の雨への備えについても説明を受けておきましょう。
選ぶときに確認したい3つのポイント
1.表面だけでなく下地の状態
屋根は、表面の屋根材だけで雨水を防いでいるわけではありません。屋根材の下にある下葺材や下地も重要です。表面が傷んでいても下地が健全な場合と、雨漏りなどで下地まで傷んでいる場合では、検討すべき工事が異なります。
調査時には、どこを確認したのか、確認できなかった部分があるかを聞いてください。写真で見える範囲と、内部の状態を分けて説明してもらうと、提案の理由を理解しやすくなります。ドローンの写真だけで、内部の傷みをすべて判断できるわけではありません。
2.既存屋根の種類と追加される重量
瓦、スレート、金属など、現在の屋根材によって選べる方法は異なります。新しく使う屋根材が軽量でも、既存屋根を残した建物全体の条件を確認する必要があります。
「金属屋根なら必ずカバー工法ができる」と判断せず、屋根の形状や固定方法なども含めて相談しましょう。太陽光パネルなどの設備がある場合は、取り外しや復旧の作業も確認します。
3.今回の工事と、その先のお手入れ
今回の金額だけでなく、今後どの程度住み続ける予定か、次の点検や補修をどう考えるかも伝えておくと、比較しやすくなります。外壁や雨樋にも気になる点があれば、あわせて相談してください。
必要な工事を整理することが大切で、必ずすべてを同時に施工する必要があるわけではありません。緊急性と予算を踏まえ、優先順位を確認しましょう。
見積もりは工法名と総額だけで比較しない
見積もりでは、使用する屋根材、下葺材、下地補修、板金部分、足場、撤去・処分などの範囲を確認します。追加の傷みが見つかった場合に、どの段階で説明と見積もりを受けられるかも大切です。
工期は屋根の面積や形状、補修内容、天候で変わります。「何日で終わるか」に加え、駐車場所、洗濯物、作業音など、生活への影響も聞いておきましょう。
詳しくは、屋根修理の見積もりで確認したい項目もご覧ください。
川口市で屋根リフォームをご検討の方へ
カバー工法と葺き替えは、どちらかが常に優れているわけではありません。建物の状態を調べ、選んだ方法が適している理由を確認することが、納得できる屋根リフォームにつながります。ご自身で屋根に上ったり、はしごをかけて点検したりせず、専門業者へ相談してください。
佐藤長尺工業株式会社は、埼玉県川口市を拠点に関東全域で屋根・外壁・雨樋などの建築板金工事に対応しています。戸建て住宅から施設まで、建物に合う施工方法をご提案します。
屋根の傷みや修繕方法でお悩みの方は、サービス内容をご覧のうえ、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。
参考:ケイミュー「屋根リフォームについて 工法別の特徴をご紹介」。実際の工法は、現地調査と使用製品の施工条件に応じて判断します。